自分のペースで、少しずつ着実に。
自分らしさを磨いていく。
やるしかないの一心で。
高校卒業後、私は製造業の会社に入社し、機械のメンテナンスや検査作業を行っていた。8年ほど働いた頃、もっと別のことにも挑戦してみたいという意欲が湧いた。転職という道を考え始めた頃、地元に帰って家族に相談すると、母から「ちょうどこういう仕事を募集しているみたい。」と勧めてもらったのが、ベストパートナーだった。
当時、ベストパートナーでは営業事務を募集しており、高校卒業を迎える妹に話が伝わってきたようだ。しかし、妹はすでに就職先が決まっていたため、それなら私が挑戦したいと思い、面談の機会をいただいた。当初は営業事務のつもりでつけた面談。進むにつれて、営業を勧められるようになった。当時、私自身が保険に加入していなかったということもあり、仕事のイメージがまったくできていなかった。それでも、前の職場に辞めると伝えてしまっていたということもあり、やるしかないという気持ちだった。もともと人見知りということに加え、前職は黙々と機械と向き合う仕事。今思い返してみると、あの時営業職に挑戦しようと思った自分の行動力に驚く。
壁を乗り越えた先に。
通常であれば、保険代理店の営業職は入社後、まず保険会社の研修生を経験し、1年から3年ほどはみっちり勉強して現場に立つということが多いだろう。しかし、私はそれがなかった。なぜなかったのかはいまだにわからないが。最初の1年半は、事務の仕事を手伝わせていただきながら先輩に同行してノウハウを吸収した。知識もまだまだ足りず、何がわかっていないのか自分でもわからない、そんな不安な状態だった。周りの先輩方からひたすら学ぶ日々。先輩方の姿を見ていると、お客様目線で、お客様のことをより知るためのコミュニケーションをとるいう姿勢が自然と身についていった。そうしているうちに迎えた初めての1人でのお客様先訪問。これまで吸収してきたものを発揮できると思ったが、お客様の質問に的確にお答えすることができなかった。「今はお答えできないので、持ち帰らせてください。」お客様にはそうお願いして、できるだけすぐにお返事する。今の自分にできることを、という想いで必死だった。6年目になった今、お客様のところへ行くのはわくわくする。それでもいつも社長から言われるのは、「まだ自信がつききっていない。」ということ。自分でも心配性ということは自覚している。自分のペースで、少しずつ着実にステップアップしていきたいと思う。
この仕事を楽しいと思うようになったのはつい最近のこと。入社当時、自分は営業職としてこの先進んでいくんだと決意したものの、やはり自分には合っていないのかもしれないという想いが胸によぎることも多々あった。そんな中、転機となったのは保険会社の研修だった。その研修は、全国の若手の営業が集まるもので、お互いに切磋琢磨しながら競い合う環境。やりがいを感じたことに加え、自分自身の成長した部分がお客様とお話ししていると目に見えてわかった。それまで、「お客様に伝えないと。」という気持ちが先行しすぎていて、とにかく自分の考えを伝えることに必死だったが、その前にまずお客様のお話をよく聞くようになった。そうすることで、お客様の反応が変わり、何でもご相談くださるようになった。研修に参加し、多くの人からお客様と向き合う姿勢を学んだことで生まれた気づき。あの時、研修に参加したいと積極的に手を上げて本当によかったと思う。
視野を広く、先を見据えて。
私は正直、保険は何かあった時にしか役に立たないものという印象を持っていた。しかし、今から3,4年ほど前、一人のお客様がお亡くなりになり初めて死亡保障の受け取りのお手続きをした時、ご家族が「本当にこの保険に入ってくれていてよかった。」と仰っていたのを聞いてはっとした。こういう時にお客様の支えになれるのはこの仕事しかないと。
これからは、事務のお手伝いをさせていただいた経験を活かし、営業と事務員の方の架け橋のような存在になりたい。両方の気持ちがわかるからこそできることだと思うので。将来的に考えるのであれば、マネジメントのような役割にも挑戦したい。メンテナンスは得意なので。